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古色迷宮輪舞曲~HISTOIRE DE DESTIN~

古色迷宮輪舞曲~HISTOIRE DE DESTIN~ マークはしていなかったけど、2chの評判を聞いて発売直後に押さえに行った。評判通り楽しめたかな。ちょっと小粒だけど、その感じがまさにえろげって感じでよし。8点。

話は、パッケージの表紙の少女が木箱に入ってとある喫茶店に送られてくる所から始まる。その少女、サキが主人公である名波行人に、『“運命の輪” が狂っていること』、『一週間後、行人には “死” が約束されていること』、『行人に近しい人間には “不幸” が訪れること』。そして助かるためには『狂った≪運命の輪≫を元に戻すこと』ということで、キャラクターが運命の輪に巻き込まれて苦労するお話である。

小粒とはいえ、よくできているSFだと思うので以下コンプリートさん向けネタバレ…。


古き良きコマンド入力式を思い起こさせるワード選択式ADVだとか、イベント間をばんばん飛べるイベントチャート(でもやたら見にくい…)とか、表・裏・真みたいなちょいひねったシナリオ構成とかいろいろ楽しい見所はあるけれど、一番は観測者の立場が複数いるのをクオリアという言い方でうまくトリックとしてごまかした所じゃないだろうか。この作品の観測者は喫茶店のマスターである古宮舞で、そしてその古宮舞の世界に外から観測者するプレイヤー(つまり我々)がさらにいる二重構造となっている。

運命の輪がほどけてみれば、咲が原因不明の高熱で倒れて助けを呼んだ所を、本作品世界の観測者である舞が観測してしまったのが一番の理由だったのだろう。それをへまこいてパラドックス起こしたせいで舞の世界をループさせたり、さらにそれに付け込んだ美月にすっちゃかめっちゃかにされたと。(ただ、姫野姉妹の和解についてはハッピーエンドのための蛇足なんだろうな。あれだけ枠組みが違うっぽい)

話の組み立て方は極めて理系的で、まるでどこかの大学入試問題が如く公式を導出させられているような感覚を受けた。そのために話の流れは先読みでき過ぎ、情緒に欠けた感じを受けたのではないかと思った。その辺プレイ感想のいくつかで指摘はされてましたな。逆にいうと、伏線の張り方や回収の仕方にはそれほど違和感は感じなかったのでそこは◎をつけたい。

最終エピローグには本題である「色迷曲」とある。結局、これは古宮舞のお話だったのさ、ということなのだろう。

ただ、舞が観測者の割に観測者の自覚なく当事者として巻き込まれている所がこの作品の成立根拠でもあるんだろうな。そこでこの世界の外にいる『我々』の出番になるわけだ。

お話のメインはタイムリープばんばん飛ばして過去改変しまくってループ抜けるぜ、とやっているんだが、一歩違う世界に飛んでしまうと舞さん殺されて世界死んでたり、最後の舞さんちゅっちゅエピソードでのようにあちらとこちらの世界でちゅっちゅしてたり、作品世界のネタばらしとはいえちょっとぞっとする設定に思えた。舞さん、一体どうやってこっちの世界を認識していたのやら…。

最後に、美月が移動したときに影として見えたのはおそらく舞の観測の外側に移動できたからではないか。幼いころからタイムリープできたわけだしその時点で舞の観測の外側にいたはず。美月は舞の世界とは関係なく移動できたがためにその残滓が影と見えたのかもしれないなあと解釈しておく。

今回読んでて面白いなあと思ったブログさん等へのリンク
Friday Soldiers
古色迷宮輪舞曲に関する考察というかなんというか
益体無い話または文

あとその他もろもろ。

2012.09.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | ゲーム

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