蒼と緋の漂流誌

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Steins;Gate

うん、面白かった。9点。

原作はPC版を随分前に買ったはいいが…、放置中。先にアニメを見てしまった。

タイムリープものではあるが、シナリオの流れとして単純な過去改変ではなく巻き戻しをさせるところが目新しいかも。あと、おなじみ秋葉原をそっくりそのまま舞台にしているのも好感触。

そしてキャラクター人気の通りやっぱり紅莉栖がよかった…。かわいかったねえ。特にジト目。

何言ってもネタバレになりそうなのでこっちに。

全部で24話のうち、4部構成っぽいですな。最初にネタふり、次に電子レンジ（仮）がタイムマシンであることが判明し過去改変の実験をして遊ぶ、そして衝撃の12話。13話からはまゆしぃを助けるために過去改変を順にキャンセルしていって、最後23～24でまったく別の世界を選択する。

このお話の面白かった所は、起こり得る未来を変えるために過去をやり直すのではなく、過去を戻していく所だろうか。単純にやり直すのではなく、今までの楽しかった思い出を一つ一つキャンセルしていく巻き戻していく。前半のせっかくよかれと思ってやってきたことがある一つの出来事をなかったことにするために違う選択を選びとらないといけない様はせつないねえ。あと、そのために前半やってきたことをそっくり順を追って再現することになるわけで、うまく伏線を回収することにもなる。その辺の見せ方はとてもうまいと思った。

残念だったのが主人公のオカリンの行動が前半と後半でがらりと変わってしまったこと。前半の自信満々のマッドサイエンティストを気取った態度から、後半のまゆしぃの死を目の前にした途端に無力になり自信なさげな態度になってしまう。全てを抱え込んで悩んでしまうのは正直見ていて辛かった。Dメールを全てキャンセルできた後、紅莉栖の死ぬ世界線へ移動する所なんか、どうしてまた一人で悩んでしまうのかもう見ていていらいらしたことしきり(苦笑)。おまえ、Dメールキャンセルの時も一人で抱え込んでいても何も出来なかっただろうによ、と突っ込んでしまった。

もっと尺が短かったら、各所ループも1回目で何らかのヒントを出して、オカリンの悩みを描かないような演出になっていたのかもなあと思った。ちょっとその辺人間ドラマを全面に出しすぎた気もする。SFである以上もっとクールであって欲しかった気も…。ちょっと贅沢かなあ。

そして全てがつながる始まりの23話と全てが収束する24話。最高でした。

さて、時間あったらPC版でも発掘してやってみますかねー。

2012.01.10 | | Comments(0) | Trackback(0) | アニメ