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神様のメモ帳

神様のメモ帳 (電撃文庫)ニート探偵と帯にあったので、てっきりミステリー小説かと思ったら、とても綺麗な青春物語だった。ちょっとびっくり。

最近読んだミステリー小説と言うとGOSICKを思い出すのだが、それと本書に出てくる探偵の性格やらシチュエーションがとても似ているのが面白い。探偵はちっちゃなお人形さんみたいに綺麗な女の子で、その癖頭がとてもよく切れてしかもツンデレ。なんらかしら外に出ることに制約を課せられ、助手となる男の子があっちこっち引っ張り回されて話を進めていく。でもよく考えたら、古典であるホームズとかポアロとかは結構自ら外に出回っていたよなあと思わないでもなかったり。あ、ミス・マープルはおばあちゃんだからじっとしていたか。
この作品があくまで青春小説と思うのは、警察が手出しできない難事件を解決しているわけではないから。既に警察は目星をつけていたというのがまた変わっている。一見スーパーマンの集合である探偵団といえども、所詮警察を超えることはできないという見せ方は、舞台設定や主人公の心情の丁寧な描写と相まって、とても等身大な物語に感じる。

本書におけるキーワードは『ニート』と『神様のメモ帳』だろうか。ニートは生き様なんだ、と事あるごとに主張されるのが面白い。能力がないからニートなのではなく、能力をどのように発揮すればよいのかわからない、もしくはその能力が社会の中でうまく適合できないからニートなんだという言葉は、作者の心の底からの信念なのかしら。そしてタイトルにある『神様のメモ帳』という言葉。アリスが時折口にするこの単語は何かの伏線だろうか。とても気になる。

出だしはヘビーな事件ではあったけれども、今後どのように物語を展開していくのだろうか。あくまで探偵ごっこを続けるのかそれとも人間ドラマになっていくのか…。続刊に大いに期待したい。

テーマ:ライトノベル感想 - ジャンル:小説・文学

2009.09.23 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK

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プロフィール

はしばみゆう

Author:はしばみゆう
エロゲを始めてはや10年超。数はこなしていないけど、結構長くやっているオタモドキ。
ここでは主にPCゲームやアニメ、コミック、ラノベなどの感想を書いていきます。18歳未満禁止の話題が多いのでその旨ご注意くださいませ。
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