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お気に入りのコンテンツや出来事に対して感想を書くブログ。
熱い話でぐっときた。4巻になっても全然パワーが落ちないなあ。
平坂組結成時に組んでた四代目の相棒のお話。いつにもましてナルミ大活躍の巻。今回ばかりはニート探偵団も、そしてアリスさえも脇役の感がある。ナルミくん、実社会での広報仕事はばりばりこなすわ、組は締めるわ、そしてこじれた人間関係さえも繋げてみせた。作中でさらりと流してはいるが、もう16歳の高校生とは思えない(笑)。すでにニートじゃねえ。まあはなまるでバイトしている時点でニートじゃないとは思うけど。
ナルミもニート探偵団のあの根城にはかなり慣れてきたようで、心のなかでのツッコミも切れ味よくテンポよく読めた。錬次、そして四代目の、あのぎらぎらしたむき出しの感情と、あのツッコミがちょうどバランス取れている感じ。
そして、後半に入ってから盛り上がる。特に四代目がアリスに依頼しに来た時といったら…、もう最高。今まで目にしてきたこととはいえ、仲間のためにニート探偵団が団結する場面はぐっときたなあ。
2巻で出てきたメオが登場していたのにはびっくり。人との繋がりは切れないことを感じさせた一幕だった。錬次もまた再登場して欲しいなあ。
アリスとのフラグを知らず知らずのうちに立てるナルミ。そしてそれに気づいて焦る彩夏。いや、彩夏自身も気づいてなさそうだが。アリスの見せるかわいさがいいなあ。今回の話はそれほど目を吊り上げて探偵していたわけでもないので、余計に可愛い行動が目立って仕方がない。ナルミのジゴロに磨きがかかっているな(笑)。彩夏にアリスにメオか。草壁に「ろくでもない」と言われるだけあるわ。今度は誰が落ちるのやら。
2009.12.13 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
相変わらず楽しいなあ。
ラノベ風味の学園青春ミステリー。Amazonとかの評価を見ていると意外に低評価なのが残念。たぶん出版元を間違えたとしか思えない。本格ミステリーを欲する人にはお薦めしないけど、物語を愉しむ人には是非オススメしたいシリーズ。ラノベで人気絵師を挿絵にして出版されていたら今頃人気でてるぜ?
というか、本格ミステリーが好きな人って、物語仕立ての解答編付き問題集が欲しいだけなんじゃないだろうか。たぶん自分で解いて楽しくないと問答無用で評価が下がるっぽいし。その辺を踏まえて巷の評価を見た方がよさげ。私のスタンスはあくまで物語として見ているつもりなのでそのつもりで。
前作の大きな事件とは打って変わって、今回はちょっとした出来事に絡めた謎解きがほとんど。相変わらず伊神先輩を軸に登場人物がいい味出してますな。特に柳瀬先輩がかわいくてかわいくて。体重が一番軽い人は、といわれて目の前で同い年の男子が指名される様は激しく笑った。そしてそれでもアイスを食べる柳瀬さん萌え。
短編を細かく繋ぎ合わせるスタイルを取る今作は、GOSICKのエスシリーズを思い出させる。あれが好きな人ならこの作品は気に入ってもらえるのではないだろうか。しかもあっちよりもこっちの方がネタの仕込みは細かいし。
シリーズ2巻目にして探偵役の伊神先輩をいきなり卒業させてしまう作者も面白すぎるな。ただ、そこまでして書きたいネタがあったのかなあと。幕間に挟まれている2ページほどの文章が非常に意味深で、次巻が大変気になりますな。どんな仕掛けをしてくるやら。
2009.12.08 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
読み終わった後、ついに来たかという感想ですな。楽しいパーティーの時間は終わり、双子がかけた魔法が解けてしまった第7巻。あまりにも甘美な夢だったがために、覚めた後の現実はきつい。
王道物だと、順調に育まれていくと思われた恋の前に障害が立ちふさがり、そして二人で乗り越えていくことでより強い絆で結ばれていくことになるのだけれども、SH@PPLEではどういう話を見せてくれるんだろうか。ここまですっちゃかめっちゃかにしてくれた竹岡氏のお手を拝見。
それでもって鳥子はどうなるのやら。ここまでこっそり胸の内に思いを秘めたままだったけど、このまま当て馬で終われないよね。いや、終わってほしくないなー。もう一悶着ありそう。
2009.12.01 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
久しぶりに読んだ一般レーベルの文庫。ミステリー小説にしてはキャラが立っていて読んでて楽しかった。出版レーベルは創元推理文庫で、本来ライトノベル系のレーベルではないのでブログのテーマは小説で。ラノベじゃないのに、あまり本を読まない私にまで情報が来るなんて、ネットの凄さと読者のチェックの細かさにただただ感心するばかり。
本書を読んだ印象は、投げっぱなしの伏線もなく、大して気にもしなかった描写が伏線になっていたりと、結構細かく丁寧に書かれているように思えるかな。この辺はさすがミステリー作家だと感心。あとはキャラ同士のやりとりが軽妙で、ノリがラノベに近いのが本書の魅力だと思う。読書メーターを見ると読者は結構いるようで。
こういうミステリー小説は下手に書くと面白くなくなるかもしれないのがつらい…。一応隠して以下続き。
2009.11.27 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
GOSICK短編集第三弾。短編シリーズはやっぱり面白い。
今作は、手記形式で書かれた書物の背景を、ヴィクトリカが読み解く形を取っている。謎解きが主になるので、どうしても書物の内容が大半になるんだけれども、その合間に見せるヴィクトリカと久城のやりとりが微笑ましくて仕方ない。ぷっぷくしたほっぺのヴィクトリカがかわいらしくてかわいらしくて。
本作のテーマは「視点」だろうか。ミステリー物としては基本中の基本のテクニックなんだろうけれども、あえてそれをメインに持ってくるとは。この作品は桜庭氏にとって習作の意味もあったのかもしれないかなと感じた。
とはいえ、無駄なく展開される作者の語りは、やっぱり短編によく似合う。切れ味いいな。エピローグでは、コルデリアも出てきて次回長編作への繋ぎも見えて、否応にも期待が高まりますな。
そうそう、コルデリアのイメージは黒なのね。白のヴィクトリカと相見える日は来るのだろうか。隣に並ぶ姿をぜひ見てみたい。
2009.11.21 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
やっとシーナ編も次で終わりかな。って8巻を読んだ感想も同じこと書いているけど。
佳奈の気を引くために始めたシーナ&バケッツも一つの区切りを迎えたと考えていいのかな。日奈は佳奈に告白したけれども、結局佳奈は日奈のことを理解できなかった。やっぱり、この話ではみんな望んでいる恋愛を手に入れることはできないのね。所詮、雛が巣の中でまどろんで見る夢なのかもしれない。
最後、日奈は相棒の健一の所へ戻った場面で、次巻へ続く。さすがに健一君、日奈とまでヤっちゃわないよね…?
2009.11.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
表紙にもある通り、ラクロスに焦点を当てたスポ根物。舞台は幼稚園から持ちあがりのお嬢様学校であるにもかかわらず、根性の据わったキャラばかり。普段猫かぶりしているお嬢様達が本性を出す所が楽しい。
この巻では2人だけの同好会から8人がそろう所まで。フルメンバーは12人なので、ストーリーはこれから、というところだろうか。
各人いろいろ悩める過去を抱えているようで、今後どのようにそれを昇華させていくのかが楽しみ。まずは、直近の部昇格、ないし公式戦の際には、同好会降格のきっかけとなった大西先輩の過去を克服しないといけないんだろうけれども、その辺りをどう料理してくれるのだろうか。
設定はおいしい所も多いし、魅力的なキャラも多いけれども、全体的にどうも描写不足な気が。やっぱり人数多いからきついよね。キャラ全員に均等に目を配らせている分、どうしても一人当たりが薄くなってしまうというか…。これ、12人いたらもっときつくなりそう。
フルメンバーが揃わないこともあって、立ちはだかる障壁役のテニス部が最後まで悪者過ぎたのもいまいち好きにはなれなかった。前ラクロス部の醜態を知っているが故の、テニス部部長の配慮なのかもしれないが。テニス部が全国に名だたる強豪チームなら分からないでもないが、なんの注釈もないとちょっと説得力はないよね。ラクロスメンバー達の結束を固めるための伏線でもあるんだろうけれど。
ともあれ、最近かわいらしさを前面に出した百合っぽい作品が多い中、こういう作品に出会えたことには感謝。ラノベってスポーツ物が少ないので、もっと出てくれるといいなあ。
2009.11.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
GOSICK短編集第二弾。今回は久城とヴィクトリカの周りの人たちのお話。
「S」の方が推理ネタもシンプルだし、なにより登場人物達が織りなす寸劇が面白い。今回は、本編には普段出てこない人たちにスポットを当てたものだけれども、本編に登場する人物に負けず劣らず個性的で楽しい。お気に入りは、「夏から遠ざかる列車」と「怪人の夏」。
特に、日本に残してきた久城のお姉さんこと、瑠璃が強気なお姉さんで楽しくて仕方がない。彼女は教員を目指しているらしいけれど、聖マルグリット学園にいるセシル先生と対照的で面白い。「夏から遠ざかる列車」がセシル先生、「怪人の夏」が瑠璃と読み比べてみると面白いかも。性格的には正反対な気もするけれども、やってることは同じくらいおてんばというか、女の子だなあとしみじみ思いましたわ。
もちろん、脇役(?)のブロワ警部も「初恋」できっちり主役と登場。彼の活躍ぶりが見れますな。ちょっとかわいそうすぎるけれども(苦笑)。
ヴィクトリカは…というと、夏の暑さに溶けてしまったらしく(?)、芝生でごろごろとお昼寝。彼女を心配して日傘を持ってついて回る久城ともどもほほえましい風景で和んでしまった。
2009.11.13 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
ついにヴィクトリカがデレた! 今までもヴィクトリカの久城への気持ちは態度には出ていたけれども、言葉にはっきりしたのはこれが初めてなのかな? 読んでて少しすっきり。あと、表紙にもあるエプロンドレスが最高! 武田日向氏のイラストもあって破壊力抜群ですよ!?
内容は5巻からの続きで、陸の孤島の修道院からの帰りの列車で起きた事件のお話。ミステリー自体は、1巻の時のあのミステリーよもう一度、といいたくなる感じ。特に心踊らされる出来ではなかったかなあ。でも、登場人物、そして彼らの背景にあるものを描かせたら一級品。事件の登場人物を作り話に例えたり、今回事件の渦中にあった形見箱の秘密を解き明かすことで、事件の背景にある意図を描いたりなど、深みのある構成はさすがですな。
あと、あとがきを読んでびっくり。桜庭氏は速筆なんだねえ…。その筆運びの速さを使って、GOSICKシリーズも早くけりをつけて欲しい所ではある。
2009.11.11 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
6巻とセットの巻ですな。そのせいか、6巻への前振りが多くて、ミステリーとしては今一な出来のような。事件もヴィクトリカが最後にあっさり解説して終了。まあ、このシリーズには本格ミステリーはあまり期待はしていないけれども、ちょっと寂しい。
お話の導入部も設定の割にはそれほど緊迫感もないし、読んでてどうも締まらない感がして仕方がない。父であるブロワ侯爵に連れ去られたヴィクトリカを、久城が連れ戻しに行くんだけれども、普通に出かけて当たり前のように連れ帰って来るんだよね。いくら親だとはいえ黙って連れ去ったわけだし、一悶着あるだろうと一読者としては身構えるんだけれども、何もなし。ここら辺、読んでてとても違和感があったなあ。
読んでてよかったのは、ヴィクトリカのぷにぷに具合が随所に強調されていてとてもかわいらしかったことくらいか。
この巻でヴィクトリカの母のコルデリア、父のブロワ侯爵も登場し、ヴィクトリカにまつわる登場人物は全て舞台に揃った。1巻まるまる使って次の巻への地ならしをしたのだから、なおさら、6巻でどういう展開にしていくのか期待したい。
現在長編シリーズは次の6巻で止まっているけれども、この巻のあとがきではまだ終わりを意識していないように見えた。この時は桜庭一樹もストーリーを紡ぐのにまだ一生懸命だったのかな。
2009.11.06 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
面白かった~。久々にいい話を読んだ。ここで終わっても文句が出ないくらい、素晴らしい出来だった。
1、2巻と随分派手な立ち回りをしていたニート探偵団だけれども、今回は自分たちの学校が舞台。依頼はナルミと彩夏が在籍していた園芸部を守るという仕事。大立ち回りもいいけれども、ニート探偵団にとっては、実はこれくらいの事件が一番しっくりくるのかもしれないなあ。
この巻では、今まで周りに振り回されていただけのナルミが、やっと自分から本当に守りたいものを賭けて、一歩を踏み出せた。見せ場となるナルミとテツ先輩とのタイマン勝負は、ご都合主義とはいえナルミの成長っぷりを感じさせるものだった。本自体も、彼の心持が前向きになったおかげで楽に読めた。今までは、彼の悩む姿が心に重く感じられて、読むのに結構時間がかかってたんだよね。
ナルミの成長っぷりだけじゃなくて、ニート探偵団の心意気もなかなかかっこよかった。過去は一切干渉しないけれども、現在の仲間はどんなことがあっても守る、と言い切った彼らのストイックさには改めて惚れる。かっこいいよね。
しかし、アリスはかわいかったけど、彩夏もかわいかった。彩夏とナルミとの関係は、1巻の時と違って友達から一歩踏み出した感じがあるな。もう一人、アリスとナルミの距離の近さを示唆する出来事もちらほらあって、こっちも目が離せませんな。あと、口絵の「アリスの一日」に注目。ぬいぐるみがほつれて4代目に泣きついているアリスがかわいすぎてなんともいえん。
有難いことに、このシリーズはまだ続くようで、現在4巻目まで発売中とのこと。どのような続きになるか期待したいですな。
2009.11.01 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
一巻より大分読みやすくなった。コメディよりシリアス分多めになったからだろうか。
今回の見所は、かわいらしいしぐさでコミュニケーションを取る祈祝と、ちょっとツンケンしたアコニット姫だろうか。祈祝のこくこく首を振る祈祝が結構かわいくて仕方がない。つっけんどんとして、愛想のないアコニットと絡ませるとよいコンビになるかも。あとはツンデレ姫のアコニットも意外とかわいさが出ていた。誓護の作るお菓子を欲しそうにしている所とか、子守はいやだとか理由をつけて誓護を探しに行こうとする所とか、所々にツンデレ風味を漂わせてますな。ただ、描写が控え目な所が、全体の作風に合っていていい雰囲気を出していると思う。幻想譚の方は夜想譚シリーズとは変わるらしいので、その辺も期待しておきましょう。
ライバルと思っていた鈴蘭は一旦退場。代わりに軋軋が出てきたけど…。今後の展開につながりそうなネタが見当たらないので、次の巻が気になる所。
読み直していて思ったけど、祈祝(いのり)といい軋軋(ギシギシ)といい、なんか変な名前をつける作者だなあ。
2009.10.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
今回も真面目に話を展開してる…。意外だ。もうちょっとハーレム展開してきゃっきゃうふふするかと思ってたのに。
すわ、鈴音に恋(?)のライバル登場か、と思ったら、最後はそういう話にはあまりならずバトルしまくりで終了。読んでるこっちはちょっと消化不良気味。鈴音が蛍を思って煩悶する様はかわいかったけどさ。蛍もユウもまだまだ自覚が足りないみたいで、鈴音一人が空回りしている感じ。恋愛の駆け引きを楽しめるのはもう少し先かなあ。
バトルはバトルでちょっと饒舌すぎであんまり面白くないしなあ。爽快感というより、あっさり感の方が強い。
設定がらみは意外な展開でちょっと目が離せなくなってきた。蛍の「死にたがり癖」には理由があったなんてさすがに予想できなかった。これ絡みで鈴音のお姉さんが出てきそうで、また蛍の周りに女性が増えそうなそんな予感。とはいえ、主人公の周りに女性は増えても全然絡まないんだもの。ちょっとそっち方面は期待薄。
うーむ。蛍を女装させたり、かわいらしい幼馴染のお誘いにはあんまり乗ってこない癖に、あまつさえ男友達と妙なラブカップルになってたり(笑)、このシリーズは男性向けというより実は女性向けなのかもしれないなあ。
2009.10.12 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
『生徒会の一存』シリーズの作者である葵せきな氏のデビュー作。
読んでみたけれども、極々普通のラノベという印象を受けた。ラブコメありの、アクション(?)ありの、厨二病的展開ありのエンターテインメイント小説ですな。そこそこ楽しかった。生徒会は面白いけれどもコメディに絞っているから、こういう普通のお話もいいかな。
各所でちょくちょく指摘されている、主人公の蛍(ケイ)の自殺願望もそれほどうざくはなかった。自殺願望を抱いているからといって、口調や思考パターンは全然ネクラではなく、明るく楽しい。まあぶっちゃけ言えば、その自殺願望って、幽霊とバトル展開に持っていくための言い訳にしか過ぎないと思えるので、あんまり気にはならなかった。どちらかというと、その設定自体がちゃっちいのでもうちょっとプロットを練ってくれと言いたいぐらい。
『生徒会の一存』を気に入って、葵せきな氏に興味を持ったならば吶喊してもいいんじゃないだろうか。『生徒会の一存』の原点がここにあるといっても過言ではないかも。マテリアルゴースト=『生徒会』-コメディ+ふんわりラブ成分+厨二といった感じを受けた。コメディ要素はそれほど強くはないけれども、主人公とヒロイン達との会話のやりとりとか、雰囲気が似てるよね。あと、主人公の蛍が鍵にとても似てる! 名前もケイとキーと似てるし、何より自己に価値を認めていないぐらい自分より他者を優先するくらい優しいし、そのくせ熱血なんて所はそっくり。
そういや、主人公の先輩に『生徒会』の真儀瑠先生と同姓同名の女性がいたな。まさか世界観まで一緒とかないよね…。
このシリーズは、コメディ分よりもラブ成分多めの甘ーいハーレムものに落ち着きそうなのでwktkしてる。続きが楽しみだわ。
そうそう、あとがきで葵せきな氏は「物語は楽しくてなんぼ」と書いていた。私自身もこういう考えを持つ作者さんは大好きなので、ぜひとも応援していきたい所存。やっぱりエンターテインメント万歳だよねっ!
2009.10.09 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
このお話って、どうにもならない理不尽さに対して、小さな反乱を起こす青春物語、なんだろうね。異能の力は単なる味付けかな。
タイムリープを使ってこういうことをするのはよくあることだけど、時間軸自体を巻き戻すという発想はとても新鮮に感じた。タイプリープにはタイムパラドックスなんて面倒なのがついて回るけれども、こっちは時間の流れを変えないために行動自体を変えてはいけない。タイムリープとやっていることは一緒なんだけれども、違う視点を持ってきたのは面白いと思う。
そういう特異な力を持った若者が、理不尽な出来事に対して反乱を起こした時には、もっと人間的な感情ってものがあってもいいと思うんだけど、その辺あっさりしてる気がするんだよな。見せ場のケイと村瀬との対決なんて、村瀬の事情を盛り上げてくれないので読んでいて共感できず、あんまり心惹かれなかった。若人の話としても、仄かに匂わせた美空の恋心も、相手のケイが無反応で面白くもなんともない。
ミステリーとして話を組み立てるのであれば、もっと話をシェイプアップして中編くらいに絞った方がよかったと思う。あとリセット能力にまつわる制限をもっとうまく見せるとか。
この間読んだ『紫色のクオリア』とどうしても比べてしまう。あとがきには、続編も書きたい、なんて書いてあったけれども、この話で綺麗に片がついているので、ここで終わった方が良いと思うのは私だけだろうか。ちょっと続きが読みたいとは思わないなあ。
2009.10.07 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
ニート探偵小説第二弾。今回は、二億円を持って逃げてきた外国人少女を助けるお話。
ナルミは今回の事件で随分たくましくなった。自分の意志で選択肢を選びとって成長していく様は、見ていて眩しい。前回は彩夏を助けられなかった後悔からか、自暴自棄の様なかなり危うさを感じる行動にも出たけれども、今回は前よりかは少しは仲間に頼ることができていたとは思う。無我夢中とはいえ、彼の決断が次のステップへ彼自身を進ませていく。次の巻では一体どんな成長を見せてくれるのやら。
しかし相変わらず舞台設定はきつい。前回はやくざは本格的に絡んでこなかったけれども、今回はマジ物だからなあ。暴力シーンはそれほどではないとはいえ、話の大半は重苦しい雰囲気で進んでいくのでちょっとしんどい。やっぱり四代目の力を借りるとなると、どうしてもそういう話になるのかもしれない。
あとはあそこまで、頑なに神様のメモ帳を引き合いに出してくるアリスが気になる。彼女の過去に一体何があったのだろう。義兄弟の契りの場では、見事な振り袖を身につけていったそうで。彼女はいい所のお嬢様なんだろう。ここら辺の話も、あとでちゃんと〆てくれると期待して待っていよう。
2009.10.06 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
ニート探偵と帯にあったので、てっきりミステリー小説かと思ったら、とても綺麗な青春物語だった。ちょっとびっくり。
最近読んだミステリー小説と言うとGOSICKを思い出すのだが、それと本書に出てくる探偵の性格やらシチュエーションがとても似ているのが面白い。探偵はちっちゃなお人形さんみたいに綺麗な女の子で、その癖頭がとてもよく切れてしかもツンデレ。なんらかしら外に出ることに制約を課せられ、助手となる男の子があっちこっち引っ張り回されて話を進めていく。でもよく考えたら、古典であるホームズとかポアロとかは結構自ら外に出回っていたよなあと思わないでもなかったり。あ、ミス・マープルはおばあちゃんだからじっとしていたか。
この作品があくまで青春小説と思うのは、警察が手出しできない難事件を解決しているわけではないから。既に警察は目星をつけていたというのがまた変わっている。一見スーパーマンの集合である探偵団といえども、所詮警察を超えることはできないという見せ方は、舞台設定や主人公の心情の丁寧な描写と相まって、とても等身大な物語に感じる。
本書におけるキーワードは『ニート』と『神様のメモ帳』だろうか。ニートは生き様なんだ、と事あるごとに主張されるのが面白い。能力がないからニートなのではなく、能力をどのように発揮すればよいのかわからない、もしくはその能力が社会の中でうまく適合できないからニートなんだという言葉は、作者の心の底からの信念なのかしら。そしてタイトルにある『神様のメモ帳』という言葉。アリスが時折口にするこの単語は何かの伏線だろうか。とても気になる。
出だしはヘビーな事件ではあったけれども、今後どのように物語を展開していくのだろうか。あくまで探偵ごっこを続けるのかそれとも人間ドラマになっていくのか…。続刊に大いに期待したい。
2009.09.23 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
今回から卒業編。とはいっても相変わらず構成は変わらないようで、いつものノリ。
後半戦スタートということで、結構期待していたのだけれども、読んでみた感想は正直今一つ。これだけお笑いのセンスのある作者といえども、さすがにネタ切れかと思わせられた。全体的にオチが弱かった気がする。旬のネタを素早く使うアンテナの感度の良さは好きなんだけどね。ただ低調な中でも、第三話の『喋らない生徒会』は面白かった。こういうコミュニケーションのずれを使ったコメディはさすが上手い。
本筋(?)である卒業編では、企業編でちらほら匂わせていたキー君の妹と幼馴染が登場。こっちは結構引きが良くて気になる感じ。こっちはどんな仕掛けをしてくるか楽しみ。
イラストは相変わらず凶悪にかわいい。狗神煌氏の描く表紙の会長は反則ぎりぎりなアピールで、相変わらずツボをついてくださる。個人的には、ファンタジー世界のコスプレがお気に入り。会長が一人だけ出ていなかったのが残念!
2009.09.19 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
うえお久光っていうと実はあんまりいいイメージを持っていなかった。何せ代表作と言われる悪魔のミカタがあまりにも読みづらくて、途中でリタイアしてしまったから。あの癖のある文体がトラウマになって、この本の評判の良さが不思議で仕方がなかった。実際、こうやって読んでみるとその辺は普通の文章で読めたのだが、内容もとても面白かった。
ちょこっとWebで感想を手繰ってみたけど、kanadaiさんのが一番腑に落ちた感じ。
マナブとゆかりの友情物語としてみても面白かったとは思うけれども、個人的にとてもよくできていると思ったのがSFとしてのガジェットだろうか。クオリアや多世界解釈の使い方は面白かったなあ。正確さにはかけるんだろうけど、クオリアのイメージが頭にスッと入ってきたし。これぞSFの醍醐味って感じだろうか。
エピローグまで読んでみても、いろいろ考えさせられる話で、うまく感想が書けない。SFに抵抗がない人はぜひ手にとって読んでみてほしい。『一見は百聞に如かず』ということで。
2009.09.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
久しぶりに積みまくっていた”文学少女”にやっと手が出せた。お話が濃厚で心地いい半面、本の世界にのめりこんで呆けてしまうので、なかなか手が出せないのよね。今回は新幹線での長距離移動があって、強制的に時間が余ってしまったので手が出せた。こんな機会を使わないと本の世界に飛び込めないなんてかなりダメ人間になった。
今回のお題は宮沢賢治。意外と読んでそうで実はちゃんと読んだことはない。『銀河鉄道の夜』とか通して読んだことないんだよなあ。今巻を読んで、いつかは読みたいなあと思ったり。
久しぶりの野村節は心地いいなあ。もう言うことなし。この巻でやっと井上ミウの物語に決着が着いた。さて、残るは”文学少女”の物語だけなんだけど…。どんなお話を読ませてくれるのか楽しみ。
2009.09.07 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK
Author:はしばみゆう
エロゲを始めてはや10年超。数はこなしていないけど、結構長くやっているオタモドキ。
ここでは主にPCゲームやアニメ、コミック、ラノベなどの感想を書いていきます。18歳未満禁止の話題が多いのでその旨ご注意くださいませ。
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