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お気に入りのコンテンツや出来事に対して感想を書くブログ。
7点。求めていたものとはちょっと違ったかなあ。
AXLブレイクのきっかけとなった『恋する乙女と守護の楯』の長谷川藍の最新作。ひょんなことから超VIPだけが通うセレブ学園に入学することになった庶民の奏と和樹が、今までの常識が通用しない世界で体当たりで交流を深めていく。
という出だしで始まるこの作品だが、NHKでやってるアメリカンホームコメディを見てるかのような話だった。恋盾のような面白さを期待していたこっちとしてはちょっと肩透かし。
恋盾で魅力に感じた所って、要人警護というシビアな職務を中心としたシリアスなストーリーに、変なキャラ、設定を使ったコメディで味付けされていた所だと思う。今回はこの中心柱となる話が目線が下がって低年齢化した感があるんだよな。手垢が付き過ぎたテーマだけに、もうちょっと目先を変えてくれないとあまり面白くないなあ。金持ちと庶民との価値観がどうのとか、身分の差がどうのとか、生徒同士の交流がどうのとか。最近でいうと、PULLTOPの『てとてトライオン』でも感じた所。
徹底的にばかばかしいコメディで売っていけるならそれもよかったんだけど、長谷川藍にはちょっと合わない路線だったんじゃないかと思う。セーラルートや霧子ルートでも少し出ていたけど、どうせ恋盾の世界を持ってくるなら、恋盾外伝とでもして、霧子先生を準主役にでもしてやればよかったんじゃない?
あんまり好みじゃなかったとはいえ、その中でも奏と瑞穂ルートがそこそこ楽しかった。どっちもキャラの魅力が引っ張った感じ。奏ルートは収まる所に収まった感じで純粋にキャラの魅力を堪能できたし、瑞穂ルートはぶっちゃけかわいい顔して毒舌キャラの魅力にやられた。えちシーンでのかわいさもちょっと悶えたし…。両ルートはあくまでコメディで王道路線。話の筋が沈みそうになると、タイミングよく笑いを仕込んで浮かせようとしていたのは○。ただ、更紗とセーラはテーマ自体が真面目(更紗は家柄、セーラは誘拐)すぎて、ちょっとその辺中途半端だったかな。
声で印象に残ったのはセーラ役の海原エレナ。あほっぽい(笑)子の演技が妙に耳に残った。こんな子がいたら和みそう。逆に聞いていて好みに合わなかったのが執事の由宇。ハスキーっぽい声は男性声優じゃなくて女性声優がやった方が聴きやすいなあ。男がその手の声を出すと、声に艶がなくなるというか、かすれて貧相になっちゃうんだよね。
あと、Vista32bitでやってたんだがやたらと落ちた。おかげで既読フラグがちゃんと立たなくて、CG埋めるのに結構時間かかったのには参った。パッチが全然出ていない所を見るとXPだとちゃんと動くんだろうなあ。AXLのシステムはVistaで不具合抱えているフレームワークでも叩いているんかね。この辺はWindows7がリリースされた昨今だとこなれてくるかな。
SD絵もとってもキュートだったし、あらすじ解説システムも◎。拡大縮小でのインパクトはもとより、心の声をエフェクトかけて流すとか、オーディオビジュアル面での演出の強化には目を見張る所はあるだけに、話に入り込めなかったこの作品は残念至極。シナリオの長さは短くなってもいいからもうちょっと渋い話が読みたいです。学園物で学生同士が恋に落ちる『だけ』の話はノーサンキューかなあ。
2010.02.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | ゲーム
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Author:はしばみゆう
エロゲを始めてはや10年超。数はこなしていないけど、結構長くやっているオタモドキ。
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