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殻ノ少女

殻ノ少女 通常版8点。楽しかった。本格派ミステリーの香りを十分楽しめた。

処女作から一貫して、ミステリー作品をリリースし続けるInnocent Greyが送る本格派ミステリー第三弾!

戦後日本で起きる殺人事件の捜査を依頼された主人公の時坂は、狂気に彩られた連続殺人事件へと足を踏み入れることになる。

として始まる今作は、原点回帰を図って真正面から本格ミステリーに取り組んだ作品。二作目の「P.P.-ピアニッシモー」も嫌いではないんだけれども、やっぱりこのメーカーにはミステリーがよく似合う。


本格派ミステリーだけあって、妙な小細工は一切なし。きちんと状況と証拠を積み上げて事件を展開していく辺りは好感が持てますな。

ちょっとだけ文句をつけるとするならば、妙に難しい所があること。特に推理パートが簡単な分、推理パートで提示する証拠を集める所が結構はまる。特定の順序で探索をしないといけないとか、ある場所の探索をしないとクリアに必須なアイテムが取れないとか。おかげでかなり苦労した。昔ながらの推理ADVに戻ったと言えばこんなものかもしれないけど。

あとは今作のシナリオは救いがあまりないというくらいか。処女作のカルタグラは、結構残虐な殺され方をするにもかかわらず、ヒロインの上月和菜や妹の七七は確かちゃんと生きていたはずだけれども、殻ノ少女のヒロインの冬子は五体満足ではないし。作中何度も主人公がつぶやく「事件は解決したが人は救えなかった」という言葉が、この作品を象徴しているかと。

プレイしていくと次々と事件が起きて、何人死んでいるか分からないくらい殺されるイメージはあるけれども、実際に確実に殺されるのは全部で6人。意外に少ない。しかも、犯罪が重層構造で仕掛けられているため、一回の事件ではそう何人も死んでいるわけじゃないのよね。少ない人数で重厚なドラマを見せる試みは成功していると思う。とはいえ、おかげでエンディングを全部見るには相当手間がかかるのだけれども(苦笑)。

まあ、本作品自体ミステリーとしての仕掛けよりも、その舞台で人間をどう描くかという所に力点を置いているように見えるので、その辺りは気にしない方がよさげ。事件を通して、過去から現在へ、人に潜む狂気が花開き、そして伝わっていく様を堪能して欲しい。まさに、「その病は再生する」。

詳しいことは実際にプレイして体験して欲しい。

そうそう、CG、BGM、声優さんは文句のつけようがないよね。レベルは高い。その中でもお気に入りなのは背景CG。戦後復興時の雰囲気が出ているかと。新宿とか井の頭公園が舞台とのことで、東京近辺にお住まいの方は舞台探訪してみてはどうだろうか。あとは、声優さんで言うと、ヒロインの冬子役のあじ秋刀魚。彼女の瑞々しい声は、茶目っ気たっぷりで、でもどこかミステリアスな冬子役にはぴったりだったと思う。

あと2カ月もすれば、4作目の「クロウカシス」が発売になるけれども、一体どんな作品になるやら。発売が待ち遠しい。

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

2009.11.16 | | Comments(0) | Trackback(0) | ゲーム

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