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“文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る

コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る (ファミ通文庫)各ライトノベルの作者が互いの作品のアンソロジーを書いたアンソロジー集第二弾。

このシリーズを買うのは初めてだったんだけど、目当ては「文学少女」の野村美月と「バカとテストと召喚獣」の井上堅二。お二人ともかなりいいパフォーマンスをしてくれてファンとしては大満足でした。

野村美月の書いた二作品は両方ともいい恋愛話で楽しかった。しかし、まさか文学少女ともあろう人が保健体育でムッツリーニと張り合うとは! この展開は予想できないわー。

井上堅二の描く文学少女はいきなり爆弾が! さすがにこれはうならざるを得ない。 原作者がぜひともイラストをつけてくれとお願いしたのもわかりますよ、ええ。どんな風になってるかはぜひとも本を手にとって見るのが吉。

その中でちょっと苦しかったのは「学校の階段」シリーズ。やっぱり単純に走るだけってこれは書くのは難しいんだろうなあ。あまりこのシリーズの魅力が伝わってこなかったり。そんな中でも野村美月作の「"文学少女"とやってきた走者」はあくまで設定は階段シリーズなんだけど、世界はすでに文学少女シリーズって感じで非常にうまく取り込んでました。やっぱりノリに乗ってる作者さんだとうまいね。

文庫でアンソロジーってなんだかまさしく同人誌っぽいなあ。これはぜひいろんな組み合わせを見てみたい所。

テーマ:ライトノベル感想 - ジャンル:小説・文学

2009.06.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | BOOK

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